バイタルネット採用情報

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キャリアモデル

石巻支店所属

係長 三浦 翔平 Shohei Miura

2010年4月入社

東北学院大学 経済学部卒

入社1年目で東日本大震災を経験。
担当先が多大な被害を受ける中、力不足を痛感。得意先や先輩から学び、自分のスタイルを築きあげている。

現在の業務内容について教えてください

医薬品の営業担当(MS)です。石巻支店で、開業医や中小病院、薬局を40軒ほど担当しています。担当地区の医療・介護連携に関わっているので、介護施設にもうかがっています。入社のときから石巻支店におりますが、担当エリアの変更もあり、今の担当先とは5~6年のお付き合いのところが多いです。

バイタルネットに入社したキッカケを教えてください

仙台支店にいる近藤さんという方が大学の先輩で、近藤さんから会社について色々聞いていたことがキッカケです。

近藤さんとは大学時代に野球部でバッテリーを組んでいて、私の兄貴分みたいな存在なんです。近藤さんが良い会社だって言うなら間違いないかなと(笑)。

※近藤さんのインタビューはこちら

―入社してから、これまでの歩みを教えてください。

1年目~

力不足を感じ、努力した新人時代

石巻支店に配属になって、はじめは倉庫での業務からのスタートでした。そのあと先輩との同行訪問などの実地研修を経て、営業担当になりました。

翌年の3月11日に東日本大震災があって、自分のお得意先も大変な被害を受けました。復旧作業の手伝いなど、できることは精一杯やりましたが、医薬品卸の営業マンとしては力不足だったと感じていました。

飲んでいた薬が津波で流されてしまい、薬局のデータも流されているなかで、患者さんが自分の飲んでいた薬の種類がわからなくなるということもあります。納入品目の剤型や色のことまで把握していれば力になれたと思うのですが、当時の私には知識が足りず力になれませんでした。

そんな経験があったので、わからないことがあればどんなことでも先輩やメーカーさんなどに聞いて、吸収していくように努めました。特に課長と先輩には沢山教えてもらいました。

もちろんお得意先からも学びました。新人の私よりも、医師や薬剤師の知識ははるかに上です。恥ずかしがらずに聞くことで、知識を高めることもできましたし、コミュニケーションをとることもできました。

そうしているうちに、2年目、3年目と成績が右肩あがりになっていきました。

4年目~

担当エリアの変更、難しさを痛感

前任者の異動に伴って担当エリアが変更になりました。前任者はお得意先からの信頼が厚かったので、引き継ぐのはかなりのプレッシャーでした。

案の定、はじめは上手くいきませんでした。「前任者はこんな情報提供をしてくれた」などお得意先から教えられるばかりで、表面的には受け入れてくれていましたが、自分自身入り込めていないと感じていました。

5年目~

医療・介護連携の会を立ち上げ、自分のスタイルを築く

徐々に新しいエリアにも慣れて、お得意先にも受け入れてもらえるようになりましたが、自分自身満足できるレベルではありませんでした。

そんな時、ある先生に医療・介護連携の話をしてみました。その先生は在宅医療に力を入れていて、多職種連携の重要性をよく知っている方でしたので、これをきっかけに担当地域に対して、バイタルネットのMSとして何かできるのではないかと感じました。

当時このエリアでは、介護職からすれば医師をはじめとした医療職は敷居が高い存在で、連携が十分とはいえない状況でした。在宅医療を推進するなかで連携は不可欠なので、先生もそのことを課題であると感じていたのです。

そこで、地域包括支援センターの方にも協力していただいて、連携の会を立ち上げました。

はじめは小さな取組でしたが、現在は毎回約100名の医療・介護関係者が集まる規模になっています。

地域包括ケア実現のためには、多職種連携が欠かせません。地域の医療をつなぐ役割を果たせたこと、医療だけでなく、介護、行政にもネットワークができたことは私にとって大きな財産になりました。

もうひとつ事例があります。担当先に全く売上がない医療機関がありましたが、毎日通って、スタッフの方とコンタクトをとって、少しずつ注文をもらえるようになりました。こちらは最近分院を開設したのですが、その時にはメインの卸として取引していただくことができました。この取組は、社内の優れた開拓事例として表彰されました。

目の前のことをひとつひとつ一生懸命やってきて、これが積み重なって成果がでたこと、評価されたことはとても嬉しかったですね。

これまでのキャリアを振り返ってみていかがですか?

つらいことはもちろんありましたが、その何倍も嬉しいことがあったと思っています。

お得意先から「ありがとう」と言ってもらえることもあり、これがいやなことを吹き飛ばしてくれています。モチベーションの源泉になっていると感じます。

そして、人との出会いは大きな財産になりました。育てていただいたお得意先の方はもちろん、連携の会を通じて多くの人と出会いました。

会社では、支店長、課長、先輩たちです。新人のころから目標にしてきた先輩もいます。今は他の支店へ異動してしまいましたが、いまでも良き相談相手です。多職種連携について相談を受けることもあり、切磋琢磨している感じです。

バイタルネットはどんな会社ですか?

そうですね、大げさに言えば「地域に欠かせない企業」でしょうか。

医薬品卸は薬の仲介役と思われがちですが、ここまでお話してきたとおり、様々なアプローチで健康や命をつなぐための活動をしていて、もっと深い業務を行っています。

MSの仕事についていえば、やるもやらないも自分なので、やると決めたらいくらでも仕事があります。与えられた仕事をこなすイメージではなく、自ら仕事を探してやっていくという感じです。そして、頑張れば頑張った分だけ成果がでるというのが魅力だと思います。

それから、医薬品の仕事というと難しいイメージがあると思いますがそうでもありません。実際には先輩方や現場から覚えることも沢山あって、文系の出身でも知識を吸収していくことができます。私自身そうでしたしたから。大切なのは、知識や仕事のやり方を吸収できる素直さとか、少々のことではへこたれない明るさなのではないかと思っています。

人材育成について

※所属、役職はインタビュー時のものです