新庄支店所属
支店長 斉藤 瑞穂 Mizuho Saito
1994年入社
バイタルネット初の女性支店長。
18年MSとして営業現場を経験した後、本社医薬部にて対メーカー業務に携わる。
お得意先やメーカーとのコミュニケーション力を活かし活躍している。
現在の業務内容について教えてください
山形県の新庄市にある新庄支店で支店長をしています。
支店長の役割は、支店の責任者として、お得意先向け、メーカーさん向け、支店内業務の全てがバランスよく回るように運営することでしょうか。 全て一人でやるわけではなくて、例えばお得意先向けに、医薬品を安定供給することに関してはMSや販売課長がしっかりやってくれていますので、支店のみんなと協力して、より良い支店をつくっていっている感じです。
バイタルネットに入社したキッカケを教えてください
地元企業で総合職の道を探していて、バイタルネットと出会いました。
私が就職活動をしている時代は、まだまだ女性の総合職の採用は少なかったのですが、バイタルネットはそのころから女性にも門戸を開いていました。
採用試験を受け、内定いただいてからは就職活動を中断して、希望をもって入社したことを今でも覚えています。
―入社してから、これまでの歩みを教えてください。
1年目~
応援してくれる人が増えて、人の輪が広がる
最初はMSとして泉営業所(現仙台支店)に配属となりました。
そのころは、医薬分業※が始まったころで、分業を始めた薬局さんを主に担当していました。
少しずつ勉強して、ひとりで得意先を訪問できるようになっていきました。
※医薬分業:薬の処方を医師が、調剤を薬剤師という専門家が分担して行うこと
それから徐々に応援してもらえる得意先、メーカーさんが多くなって、仕事量も増えてゆきました。
ある薬局のお得意先では同年代のひとが多く、とても仲良くなって、いまでも友達としてお付き合いが続いています。会社に入ったからこそできた人とのつながりです。
MS時代は、辛いことがあったときに励ましてもらったりすることもありましたね。
10年目~
女性として初の販売課長に
配属先は仙台支店のまま、入社10年目で係長、14年目に販売課長に昇格しました。
ステップアップするときは不安が付きまとうもので、信頼する先生に「前向きになれるようなお話をしてください」などとお願いしたりして、この時もお得意先に助けていただいていました。
MSをやっているころ、あまりうるさくないけど、ちゃんと見ていてくれる先輩がいました。私が立ち止まっているのに気づくと声をかけてくれて、陰ながら助けてくれるような方もいました。販売課長になってからはそんな先輩方を目標にしつつ、私なりに試行錯誤していました。
18年目~
本社勤務を経て、女性として初の支店長に
18年間営業現場でしたが、本社の医薬部に異動になりました。得意先向けから、メーカーさん向けの業務となり、別の会社に来たような気分でした。
医薬部の仕事は、メーカーさんと会社をつなぐのが一番の役割になります。営業現場の皆さんの動きを伝えて、双方が動きやすくするためにどうしていくかを考えるといった感じでしょうか。
医薬部には8年ほど在籍して、現在の新庄支店の支店長になりました。支店勤務とも医薬部とも違い、また新たな気持ちで仕事ができています。
仙台から転勤となったのですが、新庄はのんびりしていて良いところだと思っています。食べ物も美味しいですし。だんだんと土地になじんできました。
私は嫁いだ先が新庄に近いので、転勤先に関しても会社は配慮してくれているように思います。
これまでのキャリアを振り返ってみていかがですか?
女性で販売課長、支店長は初めてということで、抵抗はありました。自分でできるのかとかも考えましたが、その都度、お得意先など周囲の方々に助けられました。
不安は誰にでもあるので、どうやって前向きになれるかは周りの環境次第なのかなと思います。
また、女性だからといって差別などを感じたことはなかったです。働きにくいこともないですし。むしろ、周囲の方が気遣ってくれていて、申し訳ないなあと感じることもありました。
女性が少ない環境でしたから、MSのときも販売課長、医薬部のときも、けっこう目立てたと思います(笑)。すぐに覚えてもらえる。振り返ってみると得なことも多かったですね。
これからは、今以上に各所に女性がいて、女性が輝けるステージがある会社になってゆくと思います。販売課長や支店長になるときも、私がなることで、獣道でもいいから道が開かれて、若い人が奮い立ってくれるなら…という想いもありましたので、今の女性活躍を推進する流れは大変うれしく思います。
バイタルネットはどんな会社ですか?
穏やかな会社だと思います。社員はみな優しいし、ひとの気分を害するようなことは言わないですし。人柄が良いのは、扱っているものが医薬品で、主なお得意先が医療関係者だからかもしれません。
また、医薬品卸は、知名度は低いですが、地域に貢献できる業種だと思っています。
例えば、ターミナルケアの患者さんが、夜中に急変した場合、薬剤師さんや、訪問看護師さんが吐き気止めの注射1本なくて困ることもとあります。
どこにもないから助けてほしいということで、対応して感謝されると、医薬品卸としての冥利に尽きますね。
このような感覚に共感できる人にとっては、とても働き甲斐のある会社ではないでしょうか。私自身は、つくづくこの会社で良かったと思っています。
※所属、役職はインタビュー時のものです