医薬品卸売事業

PHARMACEUTICAL WHOLESALE BUSINESS

病気になったときに病院・診療所・薬局で処方される医療用の医薬品は、そのほとんどが医薬品メーカーから医薬品卸を経て供給されています。またドラッグストアや薬局で販売される一般用医薬品(大衆薬)の約半数が医薬品卸経由で供給されています。

医薬品流通の仕組み

フルラインナップでニーズに対応

バイタルネットのコア事業は医療用医薬品の卸売です。

医療の進歩とともに、医薬品の開発のスピードはめざましく、多種多様な医薬品が日々発売されています。当社は医薬品メーカーとの連携により製品情報をいち早くキャッチし、フルラインナップで医療機関のニーズにお応えしています。

医薬品の販売だけでなく医薬品メーカーから薬の情報を集め、整理することも営業担当者(MS:Marketing Specialist)の役割のひとつです。一万数千種類にものぼる医療用医薬品の情報をコーディネートし、医薬品メーカーとの協同作業によって薬の処方元であるドクターに情報提供しています。また、新たな医療制度や対策、地域性を踏まえた市場動向からのニーズなどお得意先一軒一軒と向き合った営業活動を行っています。

最近は医薬品全般のアドバイスを行うMSのほか、認知症、在宅医療、がん、再生医療等のジャンルで専門性の高いMSを中心に、地域におけるネットワークを活かし医師・介護事業者・患者と行政を結ぶヘルスケアコーディネーターの役割も担っております。

安心の品質管理と安定供給

私たちが取り扱う医薬品は品質の安全性が最優先されます。メーカーから当社に入荷した医薬品や医療機器は高度な機能を持つ物流センターで厳密に管理され、流通の過程においてもその品質が担保されるよう細心の注意をもって取り扱われます。さらに安全性やリスク管理のためにメーカー入荷から医療機関へのお届けまでロット番号によりトレーサビリティ(履歴追跡)が確立されており、いつ、どの工場で製造された製品か、どの医療機関に納品されたか等様々な情報が即時にわかるようになっています。

万が一の場合は医療機関からの不良品を回収したり、メーカーから連絡があった副作用情報等の医薬情報を提供したり、逆に医療機関から情報収集しメーカーに伝えたりするなど患者さんの健康を守るための万全の体制が取られています。

また、仕入れ先メーカーの適法性を担保するため随時「医薬品販売許可証」を確認し、不正な医薬品が流通しない体制を整備しています。

災害対策に万全を期した宮城物流センター

いついかなる時も生命関連商品である医薬品を安定的にお届けするのが、私たちの社会的使命です。業界トップクラスの規模と機能を誇る宮城物流センターは東日本大震災の経験から得たノウハウをベースに、いついかなる時にも流通を途絶えさせないように、災害対応機能を強化しています。また、保管設備や作業環境は最高品質を実現、隣接地に災害用ヘリポートを確保するなど、東日本エリアの拠点となっている宮城物流センターは医薬品流通のインフラとして地域の安心・安全をサポートしています。

強固な岩盤層に官公庁レベル強度の耐震建屋
72時間対応の大型非常用発電機
倉庫の1階、3階に直接トラックが乗り入れできる
『デュアルトラックバース』

毛細血管型物流網

当社は東北6県と新潟、東京の営業エリアにおいて、4つの物流センターと54箇所の物流拠点を医薬品輸送専門トラックの定期路線で結んでおり、センターから出荷された商品は全拠点に翌朝、着荷するネットワークが構築されています。 そして支店・営業所から医療機関へは配送車両を使用し、必要なとき、必要な量を迅速かつ確実にお届けできる体制を整えています。在庫拠点は地域の実情に応じてきめ細かく配置されており、自然災害時や新型インフルエンザのパンデミックのような緊急時にも適切な対応が可能となっています。この「毛細血管型物流網」は東日本大震災のときもその機能を十分に発揮し、社会的インフラとしての責務を果たしました。

物流センターを中心とした拠点網
医薬品輸送専用の保冷車
複数温度帯に対応する保冷庫
保冷バッグ

「まちのくすり屋さん」をサポート

医薬品には、医師の処方箋が必要で病院・クリニック・調剤薬局で出される医療用医薬品と、ドラッグストアや薬局でも購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)があります。

自分で健康を管理する「セルフメディケーション」が推進されている現在、地域の薬局やドラッグストアが健康増進や病気の予防のための身近なアドバイザーとして大切な役割を担っています。バイタルネットでは一般用医薬品(OTC医薬品)の販売だけでなく、お客さんが商品を手に取りやすい陳列方法やPOPづくりのアドバイスを行うなど薬局薬店の店づくりのサポートも行っています。

また、かかりつけ薬局支援サービス「Meron」の運営等を通して、地域の薬局・ドラッグストアが地域コミュニティの中でより身近な健康発信基地となるようサポートしています。Meron会員薬局向けには、「Meronセミナー」として薬局経営に役立つ情報の提供を、また季節ごとに患者さん配布用として健康情報誌「Meronフリーペーパー」を発行し、地域の健康をサポートするツールを提供しています。

CTIにより受注する「お客様センター」

お得意先からの注文は「お客様センター」(新潟)、「お客様センターあおば」(宮城)でお受けしています。CTIによりオペレーターが顧客情報や注文履歴、在庫状況、納品スケジュールまでタイムリーに確認、スピーディーできめ細かな対応でお得意先に安心のサービスを提供します。

※CTI(Computer Telephony Integration):電話とコンピュータを統合するシステム。顧客情報をコンピューター上に一括表示することで受注や問い合わせにもスムーズに対応します。